昭和30年3月30日の日暮れ近くだった。地元の高校受験に失敗した私はある高校に入学を頼みにゆくことになって、その学校に案内してくれた山大の先生と母と私の3人が、米沢と新潟県の坂町を結ぶ米坂線の伊佐領という駅に降り立った。 more
ヤマドリと言っても山の鳥という意味ではなく、和名がヤマドリというキジに似た姿をした尾の長い綺麗な鳥の事だ。キジが人里に生活を依存しているのに対してヤマドリは殆ど人里離れた沢沿いの山の中が生活の場になる。 more
表題は冬の話になっているが、書き出しはまだ雪の降る前の月夜から始まってしまった。前にも書いたが夜行性の獣を追って山を走り回るのは人間には不可能な事で、ムササビにしても山道を歩いている間に偶然に出会う事を願う他ない。 more
57年前の高校時代にやった鉄砲うちの話を始めたら、書いている自分が面白くなって止まらなくなった感が有る。
今日はバンドリことムササビを撃つ話をしてみたいと思う。こんな事をしたことが有るのはごく限られた人だし、もともと夜に鉄砲を撃つのは禁じられているので表立ってやるわけには行かない。 more
高校も2年生になると、土曜日には鉄砲を貸してくれる親父さんの家に泊まる日が多くなっていた。そして日曜日に一緒に山に入るのである。2月のある朝親父さんと外に出てみると一晩で1mもの雪が積もっていた。この日曜日にウサギ撃ちに行こうと決めていた。 more
タヌキは人間の生活に依存している所が有る。雑食性の強みで山に雪が降って餌が無くなると、人の住む集落に降りてきて木に登って取り残しの柿やリンゴなどを食べる他に、畑のものや捨てた残飯を漁って腹を満たしている。 more
いまどき狸を捕まえるなどと言っても「何であんなものを・・・そこらへんに一杯居るじゃないか」といぶかしがられるかもしれないが、昔は毛皮を結構高い値で売り買いされていたし、肉も喜んで食べられていた時代もあったのである。 more
9月も今日が最後だ。今年は真夏の暑さが9月にずれ込んだようにひどい暑さが続いた。暑い暑いと悪態を言いながら過ぎてしまえば早く感じる。そして月末の今日で今月の入館者が何名だったかが決まる。 more
毎朝のガラス拭きの仕事も長くなった。入り口は西に面していて天気次第で海風をまともに受ける。潮しぶきが付着すれば簡単には綺麗にならない。そんな日は水をたっぷり吸わせたタオルで流して、又流して3度目辺りでやっと綺麗になる。 more
先日、テレビタックルでお馴染みの江口ともみさんが、TBSの別の番組の収録に来てくれた。あの番組は私も好きで良く見ている。いつもいい大人たちが興奮して怒鳴り合いになる、本当はそう見えるだけでおそらくは事前に打ち合わせをして、ゆるい約束が有ってのやり取りであろうが、口角泡を飛ばしながらの口論は思わず引き込まれて面白い。 more