日本動物園水族館協会(JAZA)では、これからの動物園・水族館の方向性を示すビジョン(将来構想)の策定を進めていますが、広く一般の方々からの意見も反映させていくため、アンケート調査を実施しています。 more
令和6年能登半島地震により、被災地にある「のとじま水族館」に大きな被害が出ています。
日本動物園水族館協会(JAZA)では、被災した「のとじま水族館」を支援するため、見舞金の受付を行っています。皆さまのご支援、ご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 more
出演:鎌田邦裕(フルート),石黒桃子(ピアノ)
ふわふわ漂うクラゲと音楽。癒しの時間をお楽しみください。
鶴岡市立加茂水族館(所在地:山形県鶴岡市、館長:奥泉和也)と新江ノ島水族館(所在地:神奈川県藤沢市、館長:崎山 直夫)は、アメリカの海洋調査探検隊(Ocean Research Explorations)、ハワイ太平洋大学(アメリカ・ハワイ州ホノルル)、ワイキキ水族館とともに共同研究をおこない、マツバクラゲ科のマツバクラゲ属(Eirene)、特に日本でも出現するエイレネクラゲとコブエイレネクラゲの2種について、統合分類学と生物地理学的なアプローチによって厳密な同定をおこない、これらの基礎的な情報(形態・生態・遺伝子・分布)をまとめた論文を作成しました。
クラゲは成長にともない、さまざまな形態(ポリプ・メデューサ)を持つため、種の同定には完全な生活史の把握が必要です。
また、ヒドロ虫類は近縁なもの同士の形態の差が小さい場合が多く、世界中で誤同定が頻発しています。その中で、さまざまな情報を扱い(統合分類学)正確に種同定をするということはとても重要な作業になっています。我々水族館には「調査・研究」と「種の保存」という大切な役割があります。本研究で使用した2種もそうですが、生活史を把握し、かつ産地のはっきりとした遺伝子データを提供できるということが、個々の種の地理的分布のみならず、その先のテーマである「侵入(所謂外来種問題)」や「拡散」などを調べる際にとても役に立ちます。
本論文は今後マツバクラゲ科やその近縁のグループの研究をおこなう上で、とても重要なものとなります。
●クラゲはヒドロ虫綱、鉢虫綱、箱虫綱、十文字虫綱の4つのグループに分類されます。
今回、ヒドロ虫綱に属するマツバクラゲ属の2種(エイレネクラゲとコブエイレネクラゲ)について厳密な同定を行い、基礎情報をまとめ、論文を作成しました。
●本研究は、オンラインで国境を越えておこなわれたものです(2023年10月5日に学術雑誌「 Zoological Studies 」で掲載)。特に Ocean Research Explorations とハワイ太平洋大学
は2022年にも共同研究を行いました(ギヤマンクラゲ Tima nigroannulata の再記載)。
●鶴岡市立加茂水族館と新江ノ島水族館は、日本産のエイレネクラゲとコブエイレネクラゲの標本を提供し、研究に貢献しました。
●本研究によって、コブエイレネクラゲが野外で採集されたことが初めて証明されました。また、この種が中国から日本、そしてハワイにまで侵出している可能性が示唆されました。
現在4,000種前後が確認されているクラゲ類の中には、見た目で種を見分けるのが難しいものがたくさんあります。その中でもヒドロ虫類のマツバクラゲ科の種は同定が特に難しいとされており、各地で基礎的な情報である形態や遺伝子、地理的分布情報の混乱が生じることで、過去に何件かの誤同定も起きています。未来に向けて情報を積み重ねるためには、形態・生態・分布・遺伝子などの基礎的な情報を整理することがとても重要です。
マツバクラゲ科、マツバクラゲ属は日本ではエイレネクラゲ Eirene menoni、コブエイレネクラゲ Eirene lacteoides、マツバクラゲ Eirene hexanemalisの3種、未同定種の1種の出現が報告されており、本研究では、その中でもエイレネクラゲとコブエイレネクラゲの2種について、最新の情報をまとめました。
今回は上記の2種についてまとめましたが、同じような誤同定が他の種やグループでも頻発していることが考えられます。どんな生き物でもそうですが、新しいことを発見する事(新種記載など)とともに、本研究のように、過去のデータを振り返り、より正確な情報の積み重ねがおこなえるようにしていくことはとても重要です。今後も世界に目を向け、多種のクラゲを扱う私たちだからこそできる研究に着手していきたいと考えています。
掲載誌:Zoological Studies (2023年10月5日 オンライン上で公開)
論文タイトル:Integrative Systematics and Biogeography of the Hydrozoans (Leptothecata: Eirenidae) Eirene menoni Kramp, 1953 and Eirene lacteoides Kubota and Horita, 1992 from Japan and China with Comments on Pacific Ocean Distributions(ヒドロ虫類(軟クラゲ目:マツバクラゲ科)の統合分類学と生物地理学:日本と中国からのEirene menoni Kramp, 1953およびEirene lacteoides Kubota and Horita, 1992に関する研究と太平洋分布に対するコメント)
著者:Gerald L. Crow, Brenden S. Holland, Gaku Yamamoto, Shuhei Ikeda, Aya Adachi, and Kelley Niide
(Gerald L. Crow[1]、Brenden S. Holland[1][2]、山本 岳[3]、池田 周平[4]、足立 文[3]、Kelley Niide[5] )
[1] アメリカ海洋調査探検隊 (Ocean Research Explorations)
[2] ハワイ太平洋大学(アメリカ・ハワイ州ホノルル)
[3] 新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)
[4] 鶴岡市立加茂水族館(山形県鶴岡市)
[5] ワイキキ水族館(アメリカ・ハワイ州ホノルル)
学名: Eirene menoni 傘形約2cm
1928年12月5日にオーストラリアで発見され、最初の標本はイギリス、ロンドンの自然史博物館に寄託されました。エイレネクラゲは他にも中国、日本、韓国、ベトナムからも野生個体が発見されており、インド太平洋に広く分布します。日本の太平洋側では毎年夏から秋にかけて普通に見られます。
繁殖に成功している種類で、展示されることも多いクラゲです。
学名: Eirene lacteoides 傘形約3cm
1992年に鳥羽水族館の水槽内で発見され、久保田と堀田によって新種として記載されました。
その後各地の水族館で普通に飼育されている種であるものの、日本では野外で発見されることがなく、「水族館でしか発見されていない謎のクラゲ」とされていました。
しかし、本研究により中国で採集されたコブエイレネクラゲの遺伝子がTima formosa(ギヤマンクラゲの仲間)として誤って登録されていたことが判明し、野外でも発見されていたことがわかりました。
◇鶴岡市立加茂水族館 飼育課 / 佐藤 ・ 池田 TEL:0235-33-3036 FAX:0235-33-1129
◇新江ノ島水族館 広報 / 井上 ・ 山崎 TEL:0466-29-9963 FAX:0466-29-9972
鶴岡市立加茂水族館 TEL:0235-33-3036 〒997-1206 山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
公式ホームページ https://kamo-kurage.jp/
新江ノ島水族館 TEL:0466-29-9960 〒251-0035神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
公式ホームページ https://www.enosui.com/
たくさんの方からのエントリーありがとうございました。選考結果を発表いたします。
今回はグランプリ・タクト賞・カモスイ賞・ほのぼの賞、そして新設の選曲賞とベストドレッサー賞の6名の方が入賞となりました。
入賞者の方へは加茂水族館オリジナルグッズと、荘銀タクト鶴岡で12/23.24に行われるピアノリレーコンサートへの特別出演権を贈呈します。
【グランプリ】
佐藤理彩さん・松田碧羽さん(@_o6tnkjr)
https://www.instagram.com/p/Cyz_A71yg-r/
賞品:加茂水族館オリジナルパーカー
[審査員コメント]
息の合った連弾にこちらの心も弾むような演奏でした。グランプリ、おめでとうございます。
【カモスイ賞】
YOSHIAKI OKAWAさん(@ookawayoshiaki)
https://www.instagram.com/p/Ct9KXlFAatR/
賞品:加茂水族館オリジナルTシャツ
[審査員コメント]
水族館の雰囲気に合った演奏や、水槽も取り入れた撮影にテクニックを感じました。カモスイ賞、おめでとうございます。
【タクト賞】
松尾貴之さん(@rx78user)
https://www.instagram.com/p/CwASsW9t8OG/
賞品:加茂水族館オリジナルグッズ
[審査員コメント]
しっかり練習を重ねて演奏に臨んでいる姿が印象的でした。第1回から連続でのタクト賞、おめでとうございます。
【ほのぼの賞】
☆李☆☆さん(@nonpyonsan)
https://www.instagram.com/p/Cy4gCjfv2Ni/
賞品:加茂水族館オリジナルTシャツ(キッズサイズ)
[審査員コメント]
難しい曲を一生懸命に練習したのを感じられる素敵な演奏でした。ほのぼの賞、おめでとうございます。
【選曲賞】
tamaさん(@tama.pianolover)
https://www.instagram.com/p/CzBO6YNr4EX/
賞品:加茂水族館オリジナルグッズ
[審査員コメント]
今年凱旋ライブも行った9mm Parabellum Bulletのピアノアレンジに心打たれました。選曲賞、おめでとうございます。
【ベストドレッサー賞】
三澤佳明さん(@yukinofu2023)
https://www.instagram.com/p/CyUGvRKhfwu/
賞品:加茂水族館オリジナルグッズ
[審査員コメント]
インパクトのある帽子が審査員の心を鷲掴みにしました。ベストドレッサー賞、おめでとうございます。
受賞した皆様本当におめでとうございます!
そして「第3回つるおかストピ選手権 inカモスイ&タクト」へのエントリーは11月1日からスタートしております。たくさんのご応募お待ちしております!
#第2回つるおかストピ選手権 #加茂水族館 #荘銀タクト鶴岡 #山形県 #ストリートピアノ #クラゲ
◆◆◆◆12/17(日)は「海ごみワークショップ in かもすい ~クリスマスツリーオーナメント制作編~」を開催します!◆◆◆◆
近年、世界的にも話題となっているプラスチックを始めとする“海洋ごみ”の問題を学びつつ、参加者のみなさんによる手作りのクリスマスツリーの飾りつけをお願いしたいと思います。
海洋プラスチックなどの海ごみをさまざまな形の透明カプセルに詰めて飾りつけを行います。丸い木製プレートにクラゲなどの絵も描いてかもすいならではのクリスマスツリーにしたいと思っています。
小さなお子様から絵が好きな大人まで、どなた様でもご参加できます。できあがったクリスマスツリーはかもすい館内の海ごみコーナーに飾ります。是非お申し込みください。
※上の写真はイメージです。実際には手作りの海ごみオーナメントで飾りつけを行い、館内の海ごみコーナーに設置します。
いつも加茂水族館をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
11月18日(土)より発生していました停電についてですが、11月22日(水)19:20頃、無事復旧しました。 more
いつも加茂水族館をご愛顧いただきありがとうございます。
本日11月22日(水)加茂水族館にて18:30開演の予定となっておりました「セレノグラフィカ ダンス公演 in カモスイ」ですが、加茂水族館が停電の影響で臨時休館となっていますので、会場を変更して開催いたします。 more