ギヤマンクラゲ。実は新種だった?!

鶴岡市立加茂水族館と新江ノ島水族館は、ロイヤルオンタリオ博物館、アメリカの海洋調査探検隊、ハワイ太平洋大学と共同研究を行い、日本の水族館ではおなじみの「ギヤマンクラゲ」が、実は新種であることを発見しました。

ギヤマンクラゲは日本各地の水族館で展示されており、当館でもずっと展示してきました。
ギヤマンクラゲの「ギヤマン」とは、オランダ語で「ガラスのように透明」という意味を持ち、その名の通り透き通った美しい体をしているため、水族館で展示されているクラゲの中でも人気の高い種類です。

日本では、1925年に初めて出現が記録されてから現在まで、北アメリカで見られるTima formosaと同種だと考えられていました。
しかし、本研究で遺伝子解析や詳細な形態観察をすることによって、これまで記載のない新種のクラゲであることが分かりました。
そこで、新たな学名をTima nigroannulata (ティマ・ ニグロアニュラータ)とし、特徴を記載して発表しました。

ギヤマンクラゲの仲間は強い毒をもっている種が少なく、これまであまり注目されることがありませんでした。
そのため、日本でも約100年前から存在が知られていたにもかかわらず、研究が不十分で今回のような根本的な勘違いが起きていたのかもしれません。
身近なクラゲでよく知っているつもりでも、まだまだ知られていないことがたくさんあることを改めて実感しました。
また、国内のギヤマンクラゲがすべて同じTima nigroannulataであるかどうかはまだ明らかになっていません。
今後は、日本各地に出現するギヤマンクラゲを調べ、明らかにしていく必要があります。
当館ではこれからも引き続きクラゲの研究をおこない、その成果を最新の情報とともに展示で公開し、みなさまに「クラゲ」たちの魅力をお伝えしていきたいと考えています。

当館で展示しているギヤマンクラゲ

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