どうも年を取ったせいだろう、このごろ思い出すのはずいぶん昔の切なかった仕事の場面ばかりだ。いまさら思い出したとしても仕方のない事だが、今日は夜の東京、上野の山をさまよった夢か幻のようなシーンを語ってみたい。 more
もう20年も前のことになるが、年に60回も山に入り岩魚釣りに明け暮れていた事があった。あのころは週に1度の休みだったから、4月の解禁から9月末まで毎週山に入ったとしても20数回しかならない。 more
平成9年というとまず私の頭に浮かぶのは「どん底でクラゲに出会った年」だ。しかしその大きな出来事に隠れたもう一つの書き残しておかなければならないことが有る。 more
この頃どこに行っても障害者に対する配慮は行き渡って不自由な思いをさせることは殆ど無いが、ここ加茂水族館はそうはなっていない。昭和39年の建物がいまだに使われている関係上、とても配慮がされているとはいいがたい。 more
東北の片隅にある小さな水族館のおやじが、ノーベル賞を受賞した大先生と時々メールのやり取りをしていると言ったって、聞いた人はにわかに信じがたい事だが、なぜかそれが本当にあるから世の中面白いと言える。 more
震災が起きた年だからだろうか。一喜一憂しながら過ぎた今年の時間は、これまでに経験したことのない速さだった。ガソリン不足と流通が止まったあの暗闇がつい昨日のように思い出される。 more
ここの歴史を何となく振り返ることがある。特に力が入っての思い出しではない。仕事の合間や一日を終えて眠りに着く布団の中だったり、イワナ釣りの手を休めた山奥の谷底だったりと、場面は様々だがゆったりとその場面が思い浮かび鮮明に目の前に展開し始める。これも自分が年を取った証といえる。 more